えこあくと2006
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第2章 環境マネジメント熊本大学における環境マネジメントの状況 熊本大学においては、薬学部が平成13年9月から、工学部物質生命化学科が平成16年1月から、環境教育面に重点をおいた環境ISO14001を認証取得し、環境教育の推進を図るとともに環境マネジメントの継続的な改善に努めている。また、医学部附属病院においては、医療サービスの品質マネジメントによる病院内の医療環境の質的改善と高度医療の推進を目指してISO9001の認証を平成15年3月から取得している。 全学的には、ISOの認証取得は行っていないが、先進的な学部等取組に倣ってエネルギー消費の縮減、ごみの分別収集による再資源化・減量化の推進、グリーン購入の推進等、学生と教職員が協働して環境に配慮した「エコキャンパス」の実現と持続的な環境改善の推進を図るために、Plan(計画)Do(実施)Check(点検)Act(見直し)サイクルを運用するためのマネジメントシステムの構築が検討されている。Kumamoto University9図2-1 間伐材を利用した学生手製の 木製ベンチ(黒髪南地区)図2-2 緑の多いキャンパス ISOの正式名称は「International Organization for Standardization」といい、日本語では「国際標準化機構」と訳されている。工業標準の策定を目的とする国際機関であり、頭文字をとるとIOSとなるが、ギリシャ語で平等・標準を意味する「ISOS」という言葉に合わせ「ISO」が略称として使用されている。 1980年代後半から、温暖化をはじめとする地球環境問題が世界的な関心事となっている。地球サミット(UNCED:国連環境開発会議)からの要請を受け、ISO(国際標準化機構)が環境マネジメントシステムの標準化のためのマネジメント規格として示したのが「ISO14001規格」である。 つまり、ISO14001とは、企業や団体等の組織が事業活動を行う際に、 環境への影響を考慮してどうマネジメントしていくかを示す規格をいい、次のことを企業(組織)等に求めている。1. 環境問題に取り組む管理体制を持つこと、2. 環境法規制を遵守すること、3. 環境目的と目標を達成するための仕組みを運用すること、4. 絶え間なく改善を続けていくこと。ISO14001とは

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