えこあくと2006
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1.環境教育 理学部では、総合的な環境保全に関する教育が地球科学科、生物科学科、環境理学科によって実践されている。これらの教育を通して、次世代の環境問題を正しく認識できる人材の育成が図られている。 平成18年度には、自然科学研究科と理学部の改組に伴い、環境関連の教育が地球環境プログラムとして新しく再編され、拡充が図られている。2.グローバルな視点での環境問題への取組 理学部では、世界の他大学や他研究機関と共同で、深海底より採取された試料に基づいて、世界規模で発生するより長期的な環境変動の解析が幾つかの研究室で行われている。平成17年度にも、タヒチ島のサンゴ礁掘削試料に基づく南太平洋の過去2万年間の海洋環境の復元を目指した、統合国際深海掘削計画(IODP)の航海へ参加している。この航海によって得られた試料に基づいて、エルニーニョ等の気候変動の規模や頻度を明らかにする研究が進められている。【理学部の取組】 薬学教育部附属薬用植物園では、無農薬で栽培育種し、植物から出る落葉等で腐葉土、枝をチップにするなど、リサイクルを行っている。更に約1,000種の植物を通しての学生及び一般向けに環境を考えた啓発活動が行われている。主な目的は、「薬用植物、植物を通じての自然環境の保全と育種。人、自然、町の健康」 について考えることである。 1.薬用植物園薬用植物観察会 毎月1回 年10回 (場所:薬学教育部附属薬用植物園 一部阿蘇山にて開催) 2.第4回薬用植物を知ろうin熊本:[阿蘇の草原再生、保全、育種と健康]が目的 3.その他の外部からの見学者、相談者、薬剤師会【薬学部の取組】Kumamoto University17図3-5 ハワイ諸島の沖合い300kmでの海底ボーリング調査(金属製の筒の中には、過去100万年の記録が保存されている。)

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