えこあくと2006
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本センターは、理学部、工学部、自然科学研究科と連携をとりつつ、内湾環境(有明海・八代海)の諸問題の解明に向けて、積極的な取組を進めている。これらの共同研究で得られた学術的な研究成果は、平易な文章で地域に向けた情報発信を「むつごろう通信」、「センター誌」で積極的に行っている。産学官の連携や他大学との共同研究など、環境保全活動に向けた地域的な広がりを見せつつある。また、市民参加型の環境教育として、一般市民を対象とした公開講座“有明海・八代海を科学する”を毎年行っている。【沿岸域環境科学教育研究センターの取組】 平成18年は水俣病が公式に確認されてから50年にあたります。公害病の原点として、また今日なお未解決の問題を抱える社会的課題として、我々が水俣病をどう捉え、向き合っていくかが問われています。 熊本大学は、水俣病の発生した当初から医学部を中心に水俣病研究班を組織し、患者の診察や治療及びその病因の究明のために積極的に関わってきました。現在とは比較にならない限られた研究設備と乏しい研究費の中で、これに取り組んだ先人の使命感と努力に畏敬の念を禁じえません。その後、医学部のみならず、文・法学部の研究者が人文・社会科学的立場から研究に取り組んできました。 平成11年には附属図書館に「熊本大学学術資料調査研究推進室」を設置し、「水俣病関係学術資料の収集・整理」をテーマの一つとして推進してきました。収集された膨大な資料は、現在も精力的に整理が進められています。 このたび、水俣病公式確認50年を期して、資料の一部を公開しています。1.水俣病に関する熊本大学医学部の研究論文・研究報告書・著書等の目録 (http://www.lib.kumamoto-u.ac.jp/suishin/minamata/thesis/index.html)2.新聞記事見出しによる水俣病関係年表 (http://www.lib.kumamoto-u.ac.jp/suishin/minamata/chronicle/index.html)【図書館の取組】(熊本大学附属図書館のホームページから抜粋)Kumamoto University19図3-9 沿岸域環境科学教育研究センター 合津マリンステーション

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