えこあくと2007
15/48

医学部附属病院における環境保全(省エネルギー等)の取組Kumamoto University13中央診療棟屋上庭園中央診療棟バルコニー 医学部附属病院が立地する本荘地区では、「熊本大学本荘地区エネルギー対策委員会」において、毎年夏季、冬季前に委員会を開催し、前年度及び年度途中の光熱水料実績報告による省エネ効果の確認を行うとともに、その年の「省エネルギーの行動目標」を設定し、各部署にその取組を促しています。■取組例:夏季の目標を一部抜粋・夏季冷房の使用期間は原則として7月から9月とする。・夏季冷房の設定温度は原則として28℃とする。・必要のない部屋のエアコンは切る。また、長時間の退出時(手術、外来、講義、会議、 学内研修等)には必ずスイッチを切る。・デマンド警報機による空調設備の抑制を行う。・「クール・ビズ」運動の励行(6月~9月)等々 附属病院においては、患者を受け入れている関係から、他学部と同じように院内全体で省エネルギーに取組むことは難しく、どうしても対象外の部署が増える傾向にありますが、それでも職員に対しその趣旨を浸透させるため、あらゆる機会を通じて意識の高揚に努めています。それに合わせて、職員それぞれが省エネルギーに関心を持ってもらうよう、省エネルギー対策の標語を募集し、優秀作3作品(病院長表彰)を院内各所に掲示しています。 また、附属病院では、現在再開発が進められており、それぞれの建物には、環境に配慮した様々な仕組みが施されています。 平成18年6月に竣工した中央診療棟では、中央手術部に「余剰麻酔ガス処理システム」を導入し、従来、大気中に放出していた手術時の麻酔ガスを処理して、窒素と酸素に完全分離させて放出することで、温暖化の元凶とされる窒素酸化物を除去しています。 また、同棟の特徴として、東西にバルコニーを設置し、日差しを遮るとともに、屋上に緑化帯を設け、環境保護と断熱効果に大きな効果を上げています。さらに、深夜電力による氷蓄熱を利用したエアコンの導入や貯水した雨水をトイレに利用するための施設を整備するなど、環境に優しい建物を目指しています。

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です