えこあくと2011
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過去5年間における本学の水資源投入量の推移100020030040050060020105152006506200751020094812008490(年度)井水市水(千m3)大気汚染の状況本学は大気汚染防止法でいう「ばい煙発生施設」を有しています。ばい煙発生施設は、本荘北地区のボイラー(3基)と発電機(1基)、本荘中地区のボイラー(2基)があります。測定項目は、硫黄酸化物、ばいじん、窒素酸化物であり、年2回測定しましたが、いずれも基準値以下でした。水質汚濁の状況本学は水質汚濁防止法でいう「特定施設」を有しています。正確には、教育研究において化学物質を取り扱う際に、器具に付着した化学物質などが排水として流れる可能性があるため、化学物質を取り扱う建物は「洗浄施設」としています。また、外部業者が経営している食堂なども有しています。本学は、熊本市の下水道を利用しているため、下水道法が適用されますが、益城地区や天草地区は公共用水域に下水を放流しているため、水質汚濁防止法の適用を受けます。また熊本県では「熊本県地下水保全条例」が定められており、本学もその適用を受けています。本学の下水道放流地点は、黒髪北地区(6箇所)、黒髪東地区(4箇所)、黒髪南地区(6箇所)、本荘北地区(2箇所)、本荘中地区(2箇所)、本荘南地区(2箇所)、大江地区(3箇所)あり、益城地区(1箇所)、天草地区(1箇所)は浄化槽を通じて公共用水域に放流しています。2010年度は13箇所の排水水質測定を実施しました。2010年度は、益城地区においてpH、BOD、鉛及びその化合物、銅及びその化合物、亜鉛及びその化合物の基準値超過がありました。しかしこの結果は浄水槽で処理する前の排水であったこと、益城地区の排水量が極端に少ないため公共用水域に放流されていないことがわかり、さらに浄水槽で処理された排水は、基準値以内であったことが分かりました。その後も監視を続け、その後の基準値超過は起きていないことを確認しています。水資源投入量本学では、熊本県の豊富な地下水(井水)を処理して水道水として利用しています。また汲み上げポンプの故障や地下水の水位が低下した場合は、上水道(市水)で補うこととしています。しかし、豊富な熊本県の地下水も、長期的な観察では地下水位は低下傾向にあります。原因として、雨水が地下へ浸透する量と汲み上げる量のバランスが崩れているからだと言われています。そこで、地下水量保全のためにも、節水を行うことで汲み上げる量を削減する必要があります。また、節水し汲み上げる水量を減らせば、ポンプの使用電力削減、すなわち、省エネルギーにもつながります。2010年度の水資源投入量は約515千m3であり、 昨年度に比べると約7.2%増加しました(昨年度:約481千m3)。今後、さらに節水に対する意識を高め、取り組みを実施していく必要があります。第5章自然共生スタイル水資源投入量7.2%UP47Kumamoto University自然共生スタイル 環境負荷自然共生スタイル | 環境負荷5

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