えこあくと2011
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○緑の保全と有効利用 薬用植物園は、約7,000m2に、樹木、薬草が植栽され、多くの緑を保全し、都会の真ん中の憩いの場所、散歩道として多くの一般の方々に親しまれるように改善を行っています。また、植物に名前、薬用としての利用法などのラベルを付けることにより啓発を行っています。構内の低木の緑の確保と、環境保全も合わせて行なっています。さらにフェンスに薬用植物、保全活動の写真などを展示し、啓発活動を行なっています。 ○熊本県・九州南部の希少植物の保護・育種 熊本県内には多くの希少植物が存在し、また開発・整地等、園芸・薬用等としての乱獲、外国種の混入等により生存が危ぶまれるものが増えています。薬用植物園では、貴重な自然遺産である植物を未来に残すため、長年にわたり栽培・育種を行っています。 トキワマンサク、ハナシノブ、ヒゴタイ、オケラ、ロクオンソウ、アイラトビカズラ、センノウなどを栽培し研究を行っています。また、環境省、熊本県から阿蘇の希少植物、ハナシノブ、ヒメユリ、マツモトセンノウ、ヒゴタイ、ヤツシロソウの種子の採取許可を得、栽培試験を試みます。さらに熊本記念植物採集会と連携し希少植物の保護・育種方法の研究を進めています。 ○植物を守ることで、植物を取り巻く微生物、昆虫、動物、鳥、そして人の暮らし・心身を豊かにする。 科学が発達し便利になった世界で、自然が失われ、人の心が渇いているように感じます。人は自然のものを見て、心の安らぎを感じます。心身が落ち着き、良いアイデアも産まれます。また病気も少なくなるのでは。そのために、植物そしてそのまわりの自然を、少しでも大事にする心を育てたいと思います。 6月になると、薬用植物園の水性区の水槽から赤トンボ、塩辛トンボ、糸トンボが生まれてきます。蝶・鳥も飛び交っています。植物だけでなく、昆虫、鳥、蝶など、多くのすばらしい生き物達も、薬用植物と一緒に育っていることを知ってほしいものです。 心と身体を共に豊かにする、薬用資源エコフロンティアセンター(薬用植物園)に一度はおいで下さい。 矢原先生は、薬用資源エコフロンティアセンターに咲いている花の写真をメールで送っています。薬用資源エコフロンティアセンター矢原先生からの花便りよりトリカブトサフランクチナシボケセリバオウレンアンズシャクヤクマオウ古代ハススズカケソウヒシ【 10 月 】【 11月 】【 12月 】【 1月 】【 2月 】【 3月 】【 4月 】【 5月 】【 6月 】【 7月 】【 8月 】Kumamoto University52自然共生スタイル | 環境配慮5

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