えこあくと2011
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63Kumamoto University安全衛生活動(2)作業環境測定本学では、労働安全衛生法の目的である「職場における労働者(教職員の安全と健康の確保)」と「快適な職場環境の形成」の促進に向けて、様々な取り組みを行いました。その中で、研究室等で使用される化学物質(薬品、高労働安全衛生講演会圧ガスボンベ)の危険性・有害性を理解し、安心安全に化学物質を取扱い、また、緊急時にどのような対応を行うかなど、教職員及び学生に対して、次のような講演会等を開催しました。本学では教育、研究を行う上で多種の化学物質を扱っています。その中には有害な化学物質が含まれている場合があります。本学では、そのような有害物質により、教職員及び学生が危険な環境に置かれていないかを定量的に把握するため、労働安全衛生法に定められた物質について、定期的に作業環境測定を実施しています。その測定結果は、作業環境測定評価基準に基づき、その環境が良い方から第1管理区分、第2管理区分、第3管理区分に評価されます。2010年度は、有機溶剤、粉じん、特定化学物質について計425件の測定を行い、第1管理区分408件(96.0%)、第2管理区分9件(2.1%)、第3管理区分8件(1.9%)でした。第2管理区分及び第3管理区分となった場所については、研究室の指導教官、産業医、衛生管理者等で対策を協議しながら改善を図りました。なお、放射性物質(RI)については、721件測定を行い、すべて基準値未満でした。また、2010年4月に各研究室の化学物質管理責任者を対象に化学物質管理説明会を黒髪地区(理工学系)、大江地区(薬学系)、本荘地区(医学系)において計5回開催しました。その中で、作業環境測定に関する法令改正(ニッケル化合物、ヒ素及びその化合物の測定対象追加)や、過去に第2若しくは第3管理区分となった事例などについても周知を行いました。①労働安全衛生講演会の開催 2010年11月19日(金)に黒髪北地区にあるくすのき会館レセプションルームにおいて、労働衛生コンサルタントである本庄内科病院長の本庄弘次氏を講師にお招きして、「熊本大学における安全安心な教育・研究活動を考える」という演題で講演していただきました。②高圧ガスボンベ取扱説明会の開催 2010年10月13日(水)、22日(金)の2日間、薬学部講義棟第1講義室、アイソトープ施設遺伝子実験施設602講義室及び工学部百周年記念館の3会場において、高圧ガスの安全な取扱いと技術の向上を図るため、業者による高圧ガスボンベの取扱説明会を開催しました。③救命措置講習会の開催 2010年10月21日(水)、22日(木)の2日間、全国労働衛生週間(10/1~7日)の一環として、薬学部宮本記念館コンペンションホール、医学総合研究棟講習室及び工学部百周年記念館の3会場において、心肺蘇生法及びAEDの取扱いについて講習会を開催しました。また、附属小中学校においても、4月8日(木)に附属中学校視聴覚室で同講習会を別途開催しました。社会的取組6第6章社会的取組(1)安全関係について

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