えこあくと2012
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研究教育学部科学研究費補助金(基盤研究C)で、各時代の自然観とその変容について、環境認識語彙、動植物観、災害観に注目しながら考察しています。春田 直紀准教授教育学部木材の自己接着新技術を活かした授業実践 金物・接着剤フリーで環境配慮型の木材接合新技術である木ダボによる自己接着技術を取り上げ,中学校技術・家庭科技術分野のガイダンス的な内容に盛り込んで授業実践を行い,実体験を伴う本題材の教育的効果を検証した.その結果,生徒の新技術に対する興味関心の増強,並びに技術の生活,産業,環境における多様な役割に対する生徒の理解度アップに有効性が認められた。楊 萍教授沿岸域環境科学教育研究センター干潟・浅海域に生息・生育する貝類や海藻などの底生生物の多様性保全や、ハマグリなどの有用二枚貝の資源の資源管理に関する研究を行っている。逸見 泰久教授URLhttp://www.geocities.jp/henmiy21/大学院自然科学研究科環境情報自動取得方法の研究開発を行っており、野鳥の画像と音声を用いた種ごとの自動カウントシステム、野鳥などの自動追跡システム等を研究している。三田 長久教授URLhttp://www.cs.kumamoto-u.ac.jp/̃mita/沿岸域環境科学教育研究センター1.日本製紙株式会社(社長:芳賀 義雄)及び株式会社福岡建設と共同で、海底浚渫土とペーパースラッジ燃焼灰を混合造粒した新しい土木材料を開発しました。また、熊本港エリアにおいて、この新規材料を護岸に活用した干潟の環境改善に関する実証実験を行い、干潟の生物多様性の回復を確認しました。2.「有明海再生の研究プロジェクト」のリーダーとして、平成17~21年の5カ年間にわたり、 約4億円の文部科学省予算で研究を行いました。有明海の流れ、海底の土の移動、生物生息の状況など環境特性を調べ、具体的な再生技術の開発と実証実験が行われ、 多大な成果が挙げられています。 また、平成23年から、これまでほとんど研究が行われていない八代海について「生物多様性のある八代海再生研究プロジェクト」が、 同じく5カ年計画(約3.5億円)で開始され、海域の環境・防護・利用の調和を目指した先駆的研究が展開されます。3.文部科学省、特別運営交付金事業「生物多様性のある八代海沿岸海域環境の俯瞰型再生研究プロジェクト」を平成23年度より実施中。これは、地域に立地する熊本大学が長年にわたり取り組んできた海域環境の研究・教育の実績に基づき、八代海が抱える課題を、「自然・生態環境」「安全・防災」「開発・利用」の調和した新たな観点から取り組み、真の沿岸海域環境の再生策を研究するもので、学術的・社会的にもその成果が大いに期待されております。23年度の活動は、“環境と防災の調和した八代海の再生・創生ビジョン”の目標設定を行って各研究テーマの方向性と具体的実施方策を決定。事業開始の4月には、現地視察と各研究計画の確認・調整の全体会合を開き、各テーマと研究グループを確定。各研究を開始した。研究成果は学会論文や学会講演会等において、多数公表また投稿中である。また、研究プロジェクトの紹介や研究成果のシンポジウムを平成23年9月および平成24年1月の2回にわたり開催した。さらに、ホームページを開設し、研究プロジェクトの情報を随時、一般公開している。滝川 清センター長・教授URLhttp://www.np-g.com/news/news11022801.htmlhttp://www.civil.kumamoto-u.ac.jp/dept/research/ project_06.htmlhttp://accafe.jp/kumamoto_u_yatsushiro/大学院自然科学研究科1.水環境中における自然起因の化合物や有害物質の除去に関する研究水環境中の微量成分の分析法の開発を通し,有害化学物質の溶出や除去に関する研究に取り組んでいる。また,天然水中の自然起源の化学物質の測定を通じ,自然界における物質の生成・消失に関わる機構の解明に努めている。2.大気環境の解析大気中には様々な物質が複雑に絡み合い多種多様な物質に変遷し大気環境を形作っている。我々は極微量の大気成分をオンサイトで分析する手法や装置を自ら開発し,それらを応用して詳細な大気環境の解析を行っている。本モニタリングを通して,光化学オキシダント生成の新たな機構の解明,森林から放出される植物起源の揮発性有機化合物による大気環境の変化,悪臭物質の生成と消失に関する解明などに取り組んでいる。また,大気汚染物質の浄化に関する取り組みも行っている。戸田 敬教授URLwww.sci.kumamoto-u.ac.jp/̃todakei61Kumamoto University第 章05自然共生スタイル|環境配慮

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