えこあくと2013
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環境汚染を防ぐ - 化学物質の処理と把握大気公共用水域土壌埋立廃棄物下水道01,0005001,5002,0002,5003,000〈kg〉1900.00.00.01,5002.9有害な化学物質の量の把握に努めています有害な化学物質は貯留されて適正に処理されています実験廃液とは、教育・研究等で発生した液体状廃棄物として定義され、さらに実験廃液が入っていた容器の最低二回のすすぎ液も実験廃液としています。実験廃液は、有害物質※ を含む実験廃液で無害化できないものは、「特殊処理」、「還元・中和・凝集沈殿」、「焼却処理」のどれかの方法を使って外部業者に処理してもらいます。※有害物質とは、(1)MSDSの「廃棄上の注意」で下水に流せないもの、(2)化学物質に関する法令に該当するもの、(3)有害性・危険性の有無の判断ができないもの、(4)pHが5以下、9以上のものとしています。実験廃液の貯留スキームを作成しました実験廃液特定化学物質の環境への排出量の把握及び管理の改善の促進に関する法律(化管法、PRTR法)によって、該当する化学物質を1トン以上使用している事業場は、排出量などを届け出る必要があります。クロロホルム、塩化メチレン、ノルマルヘキサンの取扱いが1トンを超えている地区がありますPRTR本学は、ボイラー5基と発電機1基のばい煙発生装置を有しているため、年2回、排出される硫黄酸化物、ばいじん、窒素酸化物の量を測定しています。また本学の排水は、下水道と公共用水域へ放流していますが、年2回、その水質測定を行っています。さらに実験で使用された排水は、下水道へ放流される前に一時的に貯留槽で溜められていますが、月2回、pH測定を行っています。熊本市による抜き打ち水質検査で本荘中地区の排水が法令の水素イオン濃度の基準値を超過していたことがわかりました。その後の調査で、その原因が動物を飼育する施設において、アルカリ性洗剤を使用して洗濯機9台を頻繁に稼動させていたためであることがわかり、アルカリ洗剤を中性洗剤に変えることにより改善しました。法令に基づく環境測定を行っています環境分析排水水質測定 : 黒髪南地区でノルマルヘキサン抽出物質含有量、益城地区で水素イオン濃度(pH)と生物化学的酵素要求量(BOD)の基準値超過がありました。排水を排出する部局や食堂に、排水管理の徹底と再発防止対策を依頼しました。貯留槽pH測定 : 黒髪北地区で2回、本荘北地区で2回、本荘中地区で1回基準値超過がありました。部局に改善を依頼し、その後は改善されました。■ 結 果※排出量及び移動量割合は平成22年度PRTRデータの概要 (平成24年3月経済産業省、環境省)を参照した。■ 2012年度 PRTR届出量 〈黒髪南地区及び大江地区〉■クロロホルム届出量51Kumamoto University第 章05自然共生スタイル|環境負荷

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