えこあくと2014
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薬学部附属薬用資源エコフロンティアセンター ◎環境保護・調査NPO法人阿蘇花野協会と協力し、阿蘇の草原の再生、保全、希少植物の保護・調査を行っています。また、ネパールにおける薬用植物・自然環境調査をNPOアーユリシード生活環境研究所と共に行っています。薬用植物園では、希少植物及び希少薬用植物などを含めた1000種余が育種・保存され、生きた標本として学生、一般に公開しています。◎緑の保全と有効利用熊本市内と中心部から歩いて20分、大変交通の便の良い大江キャンパス構内を薬草パークとし、卒業生、一般の皆様にも散策して楽しんでもらおうという構想があります。そのため、少しずつですが、散策路の整備、キャンパスの雑草の除草、整備、樹木のラベル付けを行い、2014年は正門から西は宮本記念館の南を抜けるコース、正門東は体育館前に抜け、薬用植物園につながるコースを新たに作りました。薬用植物園は、東門の近くのメイン栽培圃場とグランド側にある、第2標本園・栽培圃場・樹木園を合わせ約7000m2に、樹木、薬用植物が植栽され、多くの緑を保全し、都会の真ん中の憩いの場所、散歩道として多くの一般の方々に親しまれています。また、植物に名前、薬用としての利用法などのラベルを付けることにより啓発を行っています。構内の低木の緑の確保と、環境保全も合わせて行なっています。さらに学生・一般の方の散策路計画を進めています。ただ老木が多く、倒木、枯枝の落下の心配もあり、また枝の剪定などにより樹木の定期的な整備の必要を感じています。 薬用資源エコフロンティアセンター(薬用植物園)では、これまでに増して、○ 薬用植物 ○ 環境および健康に関する啓発活動 ○ 環境保護・調査○ 緑の保全と有効利用 ○ 熊本県・九州南部の希少植物の保護・育種 を行っています。 更に、ネパール(ポカラ大学)との協定(MOU)を元に、薬用植物・有用植物の研究の連携を深めていきたいと思っております。開かれた大学を基礎に、『街角のオアシス薬用植物園・薬草パークを目指して』いろいろなイベントを企画しています。http://www.pharm.kumamoto-u.ac.jp/yakusoen/garden.htmlURLhttp://www.pharm.kumamoto-u.ac.jp/flower/index.htmlURL◎啓発活動1.各種観察会、セミナーなど ①薬用植物を知ろうin熊本及び 熊本記念植物採集会薬用植物観察会(全国版薬用植物観察会は春、秋に)(2013年度参加者約330名) ②薬用植物園 薬用植物観察会(毎月第1土曜日)(約350名) ③初級漢方とハーブ (毎月第4月曜日)(約150名) ④傷寒論を読む会(毎月第2木曜日)(約100名) ⑤ガーデンセミナー(毎週金曜日)(研究室の学生と一般の方1~2名参加) ⑥禁煙支援シンポジウム(約50名) ⑦中学生、高校生を対象とした講義(約70名) ⑧一般の方(特に高齢者)向けの観察会・講演会(約100名) (随時見学者 年間 約300名) 等を通して、貴重な自然遺産である植物の利用法、保護、自然(特に植物)を通しての健康の増進の勉強会を行っています。勉強会への参加者は述べ約1500人です。2.HPによる啓発活動 薬学部のHPの『今月の薬用植物』に毎月、薬用植物のことに関して掲載し、1996年2月から始めて18年になります。毎月約3,000以上のアクセスがあり、薬用植物の知識の啓発に役立っています。3.生薬の展示 漢方薬の原料、生薬(しょうやく)を100種余購入、展示室を管理棟2Fに作り、一般・薬剤師の方々が見学できるようにしました。海外調査で購入した生薬の展示も一部行っています。URL:http://www.pharm.kumamoto-u.ac.jp/flower/index.html65Kumamoto University第 章05自然共生スタイル|環境配慮

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