えこあくと2015
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Kumamoto University023メソ領域科学研究拠点拠点形成研究Bとは学内公募を通じて選出された、時代を先導する新たな価値を産み出す研究プロジェクトのうち、今後世界トップレベルを目指しうる研究プロジェクトのことです。学内公募を通じて選出された、時代を先導する新たな価値を産み出す研究プロジェクトのうち、今後世界トップレベルを目指しうる研究プロジェクトのことです。拠点形成研究 B自然共生社会に向けてResearch研 究05大学院自然科学研究科(理学系) 教授/拠点リーダー戸田 敬 先生Intervieweeどのような研究内容か教えて下さい「メソ領域科学」のメソとは、「中間」を示す言葉で、ミクロ(>100µm)とナノ(1-10nm)の間のスケールに広がる学問領域を意味します。多くの分子や物質はナノサイズですが、それらが集合体となっていく際に、さまざまな機能性が生まれます。逆に大きな集合体を、小さくした物質も想定しています。ナノサイズの個々の物質を、相互作用を利用して並べたり、重ねたりすることによってメソサイズの物質が形成されますが、これをうまく利用して新しい機能を発現させたり、中間の大きさの物質の特異な性質を研究することがメソ領域科学になります。無機化学・マテリアルの研究者やバイオ、分析、環境、流体などさまざまな研究者が意見交換を行い、メソに対する知見を深める活動を行っています。皆で得た新しい発見や技術を自分たちの研究にフィードバックし、それぞれのメンバーの研究をさらに発展させています。この研究の環境的側面を教えて下さい環境中にもメソ領域の物質がたくさんあります。たとえば最近話題のPM2.5のような大気に漂う微小粒子もメソ領域にあたります。このような粒子は意外なところを起源とします。 ところで海の香りは何に起因するかご存知ですか?主に海のプランクトンが生成する“ 見えそうで見えないものを   化学的に探る ”QQ

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