えこあくと2015
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エコ・マインドの育成とエコ・キャンパスの実現へエコ・マインドの育成とエコ・キャンパスの実現へトップメッセージ2015年4月より、第13代熊本大学学長に就任いたしました原田信志でございます。宜しくお願いいたします。まずは、9月10日に起こった関東・東北豪雨と鬼怒川決壊で被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。自然災害の脅威を改めて痛感しましたし、人間は自然と共に生きていることを忘れてはいけないと再認識いたしました。熊本でも8月25日に台風15号により被害を受けました。本学では倒木やプレハブ小屋の転倒、ソーラーパネルが剥がれるなどの被害を受けました。しかし、現在はほぼ復旧いたしました。防災・減災の大切さを理解して、これらの知識・技術をもった学生を育成することが、地域に根付いて活動する大学の責務であると強く思います。さらに防災・減災と共に、自然からの恵みを忘れず、次世代にその恩恵をつなぐことができるエコ・マインドを持った学生を育てることも、大学の使命の一つです。ここに熊本大学環境報告書「えこあくと2015」を公表いたします。2014年度に本学が行った環境に配慮した活動を分かり易くまとめました。今回はデザインを一新して、一般雑誌のように読みやすい工夫を施しました。特に、高校生でも本学の環境に配慮した取組が理解できるように編集するという方針でまとめています。本学の「環境理念」と「環境方針」に従って、施設・環境委員会と環境安全センターが連携して、エコ・キャンパスの実現を目指して構成員一同で環境に配慮する活動を行ってきました。児童・生徒は、省エネルギー活動の標語募集に応募してくれました。学生は清掃活動やリユース・リサイクル活動、キャンパス国立大学法人熊本大学学長美化を自主的に行ってくれました。さらにソーラーカーを製作して鈴鹿サーキットで走らせました。エネルギー使用では、前年比1.2%の削減(延床面積原単位では1.8%削減)を実現させました。また廃棄物では、燃えるごみの廃棄量を前年比20%削減することができました。本学構成員の不断な努力とエコ・マインドの高さによるものです。あらためて感謝いたします。本学は、研究大学強化促進事業(RU)、地(知)の拠点整備事業(COC)、スーパーグローバル大学創成支援事業(SGU)に採択されています。本学教職員の活発な活動によって、研究拠点大学、地域貢献大学、国際的に開かれた大学を目指しています。今年の「えこあくと」では、熊本大学を代表する研究を紹介しています。沿岸域、地下水研究をはじめとして、マグネシウム、化学、パルスパワーの領域で、環境に優しい学問の発展や技術開発、社会システムの構築を行っています。これらの研究を通じて、研究の活発化、地域貢献・国際化をますます推進させたいと思います。国立大学は、大学の強み・特色を活かした機能強化に向けて走り出しています。熊本大学は、持続的な競争力を持ち、高い付加価値を生み出す大学へと改革し続けています。しかしエコ・マインドが無ければ、持続性・継続性が欠ける要因となります。本学の環境理念にある「エコ・キャンパス」の実現を目指し、さらに本学から一人でも多くの「エコ・マインド」を持った人材が輩出できるように、前へ進み続けたいと思います。今後ともよろしくご支援、ご協力のほどお願いいたします。2015年9月002Kumamoto University

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