えこあくと2015
49/90

Kumamoto University047どのような研究内容か教えて下さい最初博士号はプラズマ物理で取得し、その後導線をロケットで打ち上げ雷を誘導する研究を行いました。雷のように、短時間ではあるが高電圧大電流(パルスパワー)でプラズマを作ることができたら面白いなと思い、パルスパワーに関する研究を始めました。。しかし、当時は「何の役に立つんだ」と言われていました。そこで困ったことをパルスパワーで解決したいという気持ちで、応用研究に乗り出しました。すると、多くの企業から相談が来るようになりました。すべての研究は難しかったですが、ニューアイデアは論文も書きやすいですし、全部新しいことなので、解決すると楽しいです。ただ新しい研究テーマ、特に将来に役に立つものを見つけることが大切です。環境の分野では、パルスパワーで水の浄化を研究しました。水は、基本的にはフィルターを使って有害物質を除去するのですが、フィルターでも取れない物質があります。それをパルスパワーで浄化することができました。この方法は、雨水にも適用できます。さらにダムには「アオコ」と呼ばれる藻類が生えています。このアオコも、パルスパワーで除去することができました。循環型社会に向けてResearch研 究01水中放電プラズマ実験風景 秋山教授、ホセイニ教授及びセバスチアン助教が協力して、パルスパワーによる水中プラズマ生成及び衝撃波生成の基礎物理を研究している様子。これらの基礎研究が、アオコ処理、水処理及び多くの衝撃波応用に繋がっている。秋山 秀典 先生Intervieweeパルスパワー科学研究所 教授(所長)“パルスパワーを使って 新しいことに挑戦する”Qパルスパワー科学研究所

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です