えこあくと2016
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“熊本ならでは”の 特色ある研究を通じて 社会に貢献します“熊本ならでは”の 特色ある研究を通じて 社会に貢献しますトップメッセージまず熊本地震に関して、甚大な被害によって犠牲になられた方々に謹んで哀悼の意を表しますとともに、被災された方々に心からのお見舞いを申し上げます。また、各方面からのご支援及びご心配や温かい励ましのお言葉に対しまして、心から感謝申し上げます。熊本大学は、世界を目指す研究拠点大学、地域から世界へつなぐグローバル化を牽引する大学、産学連携を通じて熊本における地方創生を推進させる大学という主な役割を担っています。まずは、その役割を担う体制を早急に戻すことが求められます。昨年は台風による被害を受け、今年は熊本地震で被災しました。しかし、熊本地震の前よりも活力のある大学として飛躍するため、さらに、今まで共に成長し支えられてきた熊本の地を復興させるために、構成員が一丸となって熊本大学の早期復興に取り組んでまいります。その一環として、研究者らが提案したプロジェクトを組織化して、地域や自治体のニーズに応える「熊本大学復興支援プロジェクト」を立ち上げました。地震に関連した新しい研究分野の活性化も目指しています。さて、2015年度の熊本大学の環境に配慮した活動をまとめた熊本大学環境報告書「えこあくと2016」を公表いたします。昨年公表しました「えこあくと2015」においてデザインを一新しましたが、今回も同様の構成で編集しており、読者の皆様に読みやすいように絵や図を大きく配置しています。熊本大学では“熊本ならでは”の特色ある環境に関する研究が展開されています。マグネシウム、化学、省エネルギーをはじめとして、沿岸域、地下水研究、パルスパワーの領域で、環境に優しい学問の発展や技術開発、社会システムの構築を行っています。昨年は学生による研究者へのインタビューを行いましたが、今年は熊本大国立大学法人熊本大学学長学の職員によるインタビューを行いました。学生とは違った視点で研究内容を聞き出しているので、是非ご覧ください。熊本大学は、「環境理念」と「環境方針」に従って、施設・環境委員会と環境安全センターが連携して、エコ・キャンパスの実現を目指して構成員一同で環境に配慮する活動を行ってきました。エネルギー投入量は、延床面積原単位で昨年度比約3.6%削減しました。これで5年連続エネルギー投入量(原単位)の削減を行うことができました。可燃物排出量(事業系一般廃棄物)も昨年度比で約6.1%削減しました。これは2006年度から2015年度まで、10年連続で可燃物排出量を削減し続けたことになります。学生による環境に配慮した活動も行われています。学生たちの自主性による活動を応援しますし、支援したいと思います。これらの活動だけでも、熊本大学はエコ・キャンパスに向かって着実に活動していることが分かります。本学構成員のたゆまぬ努力とエコ・マインドの高さによるものです。あらためて感謝いたします。熊本大学は、「創造する森 挑戦する炎」というコミュニケーションワードを掲げて邁進しています。「えこあくと2016」からも読み取れるように、このコミュニケーションワードにふさわしい環境に配慮した活動ができる人材(人財)が育っています。さらに本学から一人でも多くの「エコ・マインド」を持った人材(人財)が輩出できるように、先を見据えて前へ進み続けたいと思います。今後ともよろしくご支援、ご協力のほどお願いいたします。2016年9月002Kumamoto University

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