えこあくと2016
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Kumamoto University039メソ領域科学研究拠点拠点形成研究 B自然共生社会に向けてResearch研 究05大学院先端科学研究部(理学系)准教授大平 慎一 先生Intervieweeどのような研究内容か教えて下さい私の研究は「メソ領域」と呼ばれるスケールで物質を捉えることです。分子よりも大きく、髪の毛1本の太さよりも小さいサイズがメソ領域にあたります。メソスケールでは、これまでメソより小さいナノやメソより大きいマクロのスケールで明らかにされてきたものとは異なる、新しい側面が見えてきます。例えば、土壌中に含まれるイオンを測定するといった場合、土壌抽出水から不要な物を取り除く前処理が必要になりますが、これには非常に手間がかかります。そこで、ナノスケールの孔を持つ膜で隔てたメソスケールの薄い溶液層を構築してそこに土壌抽出水を流し、外側から電圧をかけると、土壌抽出水中の電荷をもつイオンのみを効率的に取り出すことができます。ポイントは測定で不要なものはナノサイズの穴を通れず、測定したいイオンは通れるということです。また、メソスケー上/土壌中クロムの酸化数別分析システムQ“ メソサイズの空間が土壌中の金属計測のカギを握る ”

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