えこあくと2017
4/90

復興とエコキャンパス実現に向けて一つひとつ努める復興とエコキャンパス実現に向けて一つひとつ努めるトップメッセージ2017年度の熊本大学環境報告書「えこあくと2017」を公表します。この報告書は2016年度の本学における環境配慮活動をまとめたものになります。さて2016年(平成28年)度は、さまざまな自然災害に熊本は見舞われました。前震・本震という二度の激しい揺れに襲われた熊本地震に続き、熊本豪雨、阿蘇山の噴火がありました。自然の偉大さを感じながらも、自然災害の怖さが、様々なところに刻まれることになりました。特に熊本地震では、熊本大学も多大な被害を受けました。しかし多方面からの暖かいご支援によって、現在は、ほとんどの設備と備品が地震前の状態に復旧しつつあります。これからは、震災以前よりも飛躍した熊本大学をお見せするために、一歩一歩、復興に向けて教職員一同の活動を活性化させたいと思います。熊本大学は、熊本地震からの復興だけでなく、エコキャンパスの構築に向けて、一つひとつ努めています。2016年度の環境負荷データでは、原単位エネルギー投入量は、6年連続の削減、原単位温室効果ガス(二酸化炭素)排出量も4年連続で削減させています。このような環境負荷データの削減は、長年の熊本大学における環境配慮活動の賜物だと確信しています。熊本大学では、環境報告書の公表が法令により義務化されてから、さらに積極的に環境配慮に関する活動を進めてきました。現在は、2ヶ月に1回開催される施設・環境委員会で、副部局長クラスが集まり、環境配慮に関する審議を行っています。国立大学法人熊本大学学長また環境配慮活動に関する計画などは、その委員会の下部組織である環境マネジメントワーキンググループ(WG)によって行われています。2016年度には、環境マネジメントの監査において、専門知識をお持ちの外部の方にお願いしました。熊本大学で行っている環境配慮活動を改めて見直すことができました。「えこあくと2017」の表紙は、熊本県下のスーパーグローバルハイスクール(SGH)またはスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定されている高等学校の生徒です。熊本大学における環境配慮に関する研究のインタビュアーをお願いし、高校生の視点で研究内容を紹介していただきました。研究拠点大学の研究が、地域に貢献する大学の高大連携によって紹介される事例となりました。熊本大学は、様々な困難に対面してきました。しかし、ご支援を受けながら教職員が一丸となって乗り越えてきました。これからも熊本大学の研究教育拠点、地域貢献、国際化した大学として、有為な人材を育成しながら、熊本大学のスピリッツを伝える「創造する森 挑戦する炎」を胸に邁進したいと思います。その先に、環境に対して配慮できる人材が育ち、最先端の研究が行われても環境に優しいエコキャンパスが構築できると信じております。2017年9月002Kumamoto University

元のページ  ../index.html#4

このブックを見る