えこあくと2017
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低炭素スタイル038Kumamoto University高校生や大学生に伝えたいメッセージはありますか? 高校生のうちは、まじめに勉強や研究にうちこむことが大切です。勉強では、論文を書くときに英語を使わないと海外で評価されないということがよくあります。そのため文系よりも英語を使用します。また、今は数学の分野の人とタッグを組んで、研究を進めています。このように、いろいろな知識を身に着けておいてください。また、研究では誇らしい気持ちと不安な気持ちが半分ずつあることがありますが、責任をもって研究をしていくことが大切です。大きな問題にぶつかったときは、原因を探してプロセスを変えて、再度研究を始めていくことを頭においてやっていくといいと思います。周りに流されない気持ちなども大切だと思います。従来にない優れた強度と耐熱性を持つ革新的なマグネシウム合金を開発し、これを「KUMADAIマグネシウム合金」と名付けました。KUMADAIマグネシウム合金は「環境に優しい材料」として期待されるものです。 研究人材の育成と材料研究推進を図るために、マグネシウム合金の研究開発拠点となることを目指します。先進マグネシウム国際研究センター部局の活動Environmental initiatives of faculty- 熊本大学の「環境配慮」に繋がる研究活動とは? その研究の最前線に立つ熊大の研究者に、高校生がその思いについて聞きました -InterviewQ左/豊成 真人 さん (熊本県立第二高等学校 2年)右/島川 久範 さん (熊本県立第二高等学校 2年)国際先端研究拠点 とは過去にグローバルCOEプログラムの採択を受け、国際的に卓越した教育研究拠点を形成しリードする人材育成を実施してきた実績を持ち、本学を代表する世界最高水準の先端的・先導的研究拠点を形成しています。右/市販Mg合金とKUMADAI不燃合金の比較左/高性能マグネシウム合金創成加工研究会の写真研究の概要 KUMADAIマグネシウム合金の学理構築に向けた基礎研究と実用化に向けた応用研究を通して、マグネシウム合金のモノづくり研究の強化と深化ならびに体系化を図っています。また、国内学術ネットワーク、産学ネットワーク、国際ネットワークを構築するとともに、独自の国際共同教育・研修プログラムによる国際的教育と世界最先端の国際共同研究を通して国際的モノづくり人材の育成を図っています。

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