熊本大学 環境安全センターニュース Vol.3&4
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Environmental safety center news 環境安全センターは、環境教育または安全教育の一環として、「環境安全講習会」を年に1回、本学構成員に対して実施しています。この講習会は、環境安全センターの前身である安全管理委員会が「安全管理講習会」として平成6年より実施されてきたものです。平成16年に本学が法人化され、全学の安全衛生に関する審議機関として中央安全衛生委員会が発足し、平成19年に「労働安全衛生講習会」が中央安全衛生委員会主催で実施されるようになってから、平成20年に「環境安全講習会」と名称を変更しました。環境安全講習会の内容は、学外の環境または安全に著名な先生をお招きして、約90分の講演を行ってもらうものです。 平成20年度は、水俣市の副市長 森 近 氏を講師としてお招きして、「これから水俣市が目指すもの~環境モデル都市づくり~」という演題のご講演でした。簡単にご紹介します。 水俣市では、「環境汚染により破壊された水俣というまちを、環境でまちを再生させよう」という事業が平成2年より「環境創造みなまた推進事業」としてスタートしました。また水俣病の犠牲を決して無駄にしてはいけない、悲惨な公害病を二度と発生させてはいけないという考えから、「水・食べ物・ごみ」に気をつけ、自然生態系に配慮した自然産業活動への転換を行いました。なお水俣市は、平成20年に小規模市町村として環境モデル都市に選定されています。 水俣市では平成17年より、ごみの22分別収集を実施しています。市内に約300のリサイクルステーションを設け(約50世帯に1カ所)、ステーションの管理は地区住民が行っています。これによりリサイクル率が約40%となり、平成5年の分別推進前と比較すると、約30ポイント上昇しました。 水俣市では、新たな社会システムの構築や環境技術の開発、暮らし方・価値転換へのチャレンジに取り組んでいます。具体的な取組としては、A. 環境配慮型暮らしの実践、B. 環境にこだわった産業づくり、C. 自然と共生する環境保全型都市づくり、D. 環境学習都市づくりを住民協働で実施しています。-4-2.環 境環境安全講習会の実施状況について<環境モデル都市づくり><ごみ分別><今後の水俣市の取組>

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