環境安全センター年報vol_5
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12Kumamoto UniversityAnnual Report of Environmental Safety Center 大学では、多くの化学物質が出入りし、また保管されています。特に医歯薬系を擁する大学では、遵守すべき化学物質に関する法規制が多くなり、大学における化学物質管理は難しくなります。さらに大学は多くの研究プロジェクトがあり、プロジェクト毎に化学物質を取り扱うため、少量多種の化学物質を扱うことになります。このことも大学の化学物質管理を難しくさせています。 そこで本学では、平成18年度より薬品管理支援システムYAKUMOを導入して、本学の薬品管理を支援しています。環境安全センターは、その運用を業務として行っています。また平成21年度には、化学物質管理規則と化学物質取扱要項を制定して、さらに適正な化学物質管理を推進を図りました。なお本学では、法規制のかかる化学物質を「薬品」と要項で定義しています(平成23年度は規則改正によって変更しました)。 本学では、平成21年度に化学物質管理規則が制定され、教育・研究グループの責任者は「化学物質管理責任者」として、教育・研究グループ内の化学物質に関する取扱い及び教育などに責任を持って行うことが規定されました。また化学物質管理責任者は、その業務を補佐する「化学物質管理推進者」を置くことができることとしています。教育・研究グループは、年度初めに部局長を通じて学長に対し「化学物質取扱報告書」の提出を行います。この報告書を元にして、熊本大学薬品管理支援システムYAKUMOのログインIDを発行しています。平成22年度の化学物質取扱報告書の提出数は232グループでした。 平成22年度に、化学物質管理責任者を対象に説明会を開催しました。今まで作業環境測定に関する説明会を行ってきましたが、本学における化学物質管理の情勢が著しく変化しているため、薬品管理支援システムや実験廃液に関することも含めて説明することにしました。平成22年度は、黒髪地区2回、本荘地区2回、大江地区1回の計5回開催しました。出席者数は161グループ(約69%)でした。内容は、(1)熊本大学における化学物質管理体制について、(2)化学物質取扱報告書の提出、(3)毒物及び劇物の在庫確認、(4)作業環境測定について、(5)実験廃液と薬品瓶、薬品缶の廃棄についてでした。(文責:環境安全センター 山口佳宏)3.薬品管理化学物質管理説明会の開催について<大学の化学物質管理について><化学物質管理責任者><化学物質管理説明会>

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