環境安全センター年報vol_5
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16Kumamoto UniversityAnnual Report of Environmental Safety Center 本学では、教育研究などの事業活動に伴って、様々な有害物質を含んだ実験廃液が排出されています。これらの実験廃液についてはそのまま下水に流すことはできないため適切に処理しなければなりません。本学で排出される実験廃液は有機系廃液と無機系廃液に大別されます。有機系廃液については年に4回(5、8、11、2月頃)各キャンパスの集積所を回って10 L型ポリ容器に入った実験廃液を収集し、学外の専門業者に処理を委託しています。また無機系廃液については、年に3回(6、10、2月頃)各キャンパスの集積所を回って20 L型ポリ容器に入った実験廃液を収集し、学外の専門業者に処理を委託しています。 実験廃液は消防法の危険物に該当するもの、人体や環境に有害なもの、実験廃液どうしを混ぜ合わせると急激に反応するものなど様々な危険性を含んでいますので、各種法令等に従って適切に管理しなければなりません。実験廃液を取り扱う場合は以下の実験廃液貯留方法の内容を確認し適切な管理に努めています(実験廃液貯留方法については環境安全センターホームページにも掲載しています)。5.廃棄物管理(1)実験廃液の処理<実験廃液について><熊本大学廃液貯留方法>無機系有機系クロム系廃液シアン系廃液水銀系廃液重金属廃液写真現像液写真定着液酸廃液アルカリ廃液一般廃溶媒ハロゲン硫黄系廃油難燃性廃液その他の廃液具体例及び注意事項種 類貯留容器区分クロム酸混液などクロム系化合物廃液シアン化物、重金属のシアン錯塩などのシアン化合物の廃液はアルカリ性にして貯留水銀化合物のうち、水銀のシアン化合物を除く廃液 当該シアン化合物は、シアン系に貯留重金属のうち水銀、クロムを除く廃液内容を表示して貯留内容を表示して貯留重金属等を含まない酸性廃液重金属等を含まないアルカリ性廃液脂肪族炭化水素、酸素化合物、同窒素化合物、芳香族化合物、同窒素化合物などの廃液脂肪族・芳香族ハロゲン系化合物及び含硫黄化合物の廃液灯油、軽油、重油、機械油、動植物油などの廃油低濃度有機溶媒、有機酸・アミン類を含む水混合溶液、難分解性シアン錯体、有機金属含有廃液、その他フェノール等の水溶液有機化合物の廃液重金属化合物を高濃度含有しているもの、有機リン・PCBなどのような特殊な有害物質を含んでいるもの、起爆性を有するもの、著しい悪臭を有するものなどについては、当分の間別途貯留( 平成22年度版 )

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