環境安全センター年報vol_5
26/40

23Kumamoto UniversityAnnual Report of Environmental Safety Center 大気汚染防止法では、ばい煙(燃料その他の物の燃焼に伴い発生する硫黄酸化物、ばいじん、カドミウム、塩素、フッ素、鉛、窒素酸化物等)を排出する事業者は、ばい煙の量またはばい煙の濃度を年に2回測定しなければいけません。本学では、ばい煙を発生する施設としてボイラー(5基)、発電機(1基)を有しており、平成6年度より環境安全センターが取りまとめて外部業者に排気分析を委託しています。 平成22年度のばい煙量等測定結果はいずれも規制値以下でした。 本学の排水は、熊本市の下水道に放流することで排出しています(益城地区の地域共同ラボラトリーは河川)。そのため下水道法(益城地区は水質汚濁防止法)と熊本県地下水保全条例を遵守のために、昭和63年度(1988年度)より定期的に下水道へ放流される排水水質測定を環境安全センターが取りまとめて外部業者に委託して行っています。 環境安全センターでは、黒髪北地区(2箇所)、黒髪南地区(2箇所)、本荘北地区(2箇所)、本荘中地区(2箇所)、本荘南地区(2箇所)、大江地区(2箇所)、益城地区(1箇所)の計13箇所の水質測定を行っています。 平成22年度は、益城地区でpH、BOD、鉛及びその化合物、銅及びその化合物、亜鉛及びその化合物の基準値超過がありました。しかしこの結果は、浄水槽で処理する前の排水であったこと、益城地区の排水量が極端に少ないため公共用水域に放流されていないことがわかり、さらに浄水槽で処理された水は基準値内であることが分かりました。その後、監視を続け、その後の基準値超は起きていないことを確認しています。 本学は、教育研究において多くの実験を行っています。そのため実験室の流しから有害物質が事故などで流れた時のために、一時的に排水を貯留する貯留槽を設置しています。環境安全センターでは自主的に貯留槽のpH測定を月2回行っています。貯留槽は、黒髪北地区(2箇所)、黒髪南地区(6箇所)、本荘北地区(1箇所)、本荘中地区(4箇所)、本荘南地区(2箇所)、大江地区(2箇所)から採水しています。 平成22年度は、本荘中地区(9/16)、本荘南地区(4/16)、大江地区(9/1)で基準値(pH 5.0~9.0)の超過を確認しました。6.環境測定(1) 排気分析(2)排水水質分析<排気分析について><平成22年度のばい煙量等測定結果><排水水質測定について><貯留槽pH測定について>

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です